エデンの檻 独断と偏見で考察・予想してみる

真相が見えて来そうでなかなか見えてこないエデンの檻。

そんなエデンの檻について、
個人的な独断と偏見も交えていろいろ考察&予想してみたいと思います。

 

タイムスリップは無いのでは?

以前からずっと言われ続けてきてますが、エデンの檻の舞台は「タイムスリップした未来」じゃないのか?という話があります。

確かにそう思わせるような流れが要所にあったりしますし、それが最もしっくりくる設定のような気がします。

ですが、だからこそ「未来へタイムスリップした説」はないんじゃないかと思うんですよね。これで未来にタイムスリップしてました、という流れでは「ああやっぱりね」という話になるだけですし、正直盛り上がりに欠けます。

その上それじゃあまず帰れないしバッドエンド決定じゃん?という気がしないでもありません。まあそこは「EX 少年漂流(山田氏の過去の作品)」と同じような結末で終わり、としてしまうかもですけど(汗)でもそれじゃああまりにつまらないしベタすぎる。

一番ありえそうな話だからこそ、それはないという気がしてしまうのです。

 

そもそも絶滅動物の存在が意味不明

そもそも未来にタイムスリップしたのだとしたら、現在この島に生息している絶滅動物たちの理由が説明できない気がします。

アキラ達の乗っていた飛行機が突如未来へタイムスリップして行方不明になってしまい、石動財閥の一人娘だったミイナも行方不明になった。そのため石動財閥の会長(ミイナの祖父)は飛行機が墜落したと思われる場所に島を作り、そこにミイナの墓を建造し、ミイナが好きだった絶滅動物を人工的に作り、ミイナにとっての楽園としようとした・・・

そして、未来へとタイムスリップしたアキラ達の飛行機は偶然にもその石動財閥が作った島へ不時着した、という感じでしょうか。ベタな展開なら。

でもそんな話ってありえないと思うわけです。ただ「愛する娘が好きだったから」という理由で世界中の科学者を集め、絶滅動物を再生するなんて事をするでしょうか?まあこの辺は金持ち故のよく分からない思考があって実行に移すかもしれませんが・・・

しかし、普通に考えてそれだけの理由で絶滅動物を作るなんてありえない気がします。もっと強い理由があったからこそ絶滅動物は作られたのでは?という気がしてなりません。

では、その「強い理由」とは何か?と考えた時に、可能性として浮かび上がる事。それは「死者の蘇生」ではないでしょうか。

つまり、一度死んでしまった人間を生き返らせること。というか「同じ人間を複製する事」

人間の複製、クローンを作り出すための実験として、絶滅動物たちは作られたのではないか・・・と思うわけです。

アキラ達が今いる「ライカ島」の施設には教会などの施設がありましたが、ただ絶滅動物をよみがえらせるだけの研究ならそんな施設は必要ありません。人を複製するというある意味神を冒涜する行為を行おうとしている自分たちが懺悔するための場所、という理由で教会などが存在したのではないでしょうか。

アキラ達が乗っていた飛行機が墜落した。これは実際に起きた事実だったのでしょう。そこでおそらく、多くの人々が犠牲になった。その事故で死んだ人々を甦らせるために、あの島では絶滅動物の再生という研究がおこなわれていたのではないでしょうか。

 

誰が主導で行った計画なのか?

ただ、その計画を誰が主導で行ったのか?これも気になる所です。

普通に考えればこれは石動財閥の会長であるミイナの祖父、という事になりそうですよね。しかし、だとするとちょっと不可思議な点があります。

もしミイナの祖父が主導で行った研究であったとするなら、もっとストレートに「人間のクローンをつくることは出来ないのか?」というかむしろ「娘を生き返らせろ!」という命令をしそうな気がします。敢えて絶滅動物をあんなにたくさん作る必要はないでしょう。せいぜい数体の絶滅動物再生を行えば、データとしても十分なはずです。

また、石動会長の主導であれば、甦らせるのはミイナ一人でいいはず。そのほかの人間まで生き返らせる必要なんて微塵もありません。

にも関わらず、ライカ島には相当数の絶滅動物が存在しています。おそらくは敢えて作る必要がなかったほどの数の絶滅動物が。

そう考えるといささかミイナの父親が主導で行われた計画であったのかどうか?その点が怪しくなってきます。

では、誰が主導の計画だったのか?ここで浮かび上がるのは他でもない、スケッチブックに絶滅動物の絵を描き、絶滅動物に対してかなりの興味を持っていたミイナ本人ではないでしょうか。

 

黒幕はミイナ?

実際に起きたであろう飛行機事故。そこでおそらくはほとんどの乗組員は死亡してしまったのではないでしょうか。しかし、奇跡的にミイナは生き残った。もしかしたら自分自身も世間的には死亡したことにしたかもしれません(だからライカ島にはミイナの『墓』があった)。

その後ミイナは石動財閥の財力を使って「亡くなった人たちを甦らせる」という計画を立案し、実行に移す。おそらくは飛行機事故の遺族の人々の協力も得る形で、不幸な事故によって死んでしまった人々を甦らせる為に。世間的には到底認められない研究でしょうから、この計画は本来は存在しない「人工的な島」の上で秘密裏に行われる。

しかしミイナの本来の目的は別にあった。それは自分が好きでたまらない絶滅動物を甦らせる事。そのために、建前としては死んでしまった人々を生き返らせるという計画を立案した。つまり、ライカ島とはミイナ自身が絶滅動物を甦らせ、自分にとっての楽園としてしまおうと画策した場所では?と思うわけです。

しかし、計画が進んでいくにつれ、そんなミイナの真意に気が付いてしまった人がいたのではないでしょうか。死んだ人間をクローンという形で再生するために行われていると思われた絶滅動物の再生。しかし、それこそがミイナの目的であり、そんな絶滅動物に囲まれた自分だけの「エデン」を作ろうとしていたことが島にいた人間に漏れてしまった。

その結果、ライカ島ではバイオハザードが起き、全ての人間が死亡することとなった。バイオハザード自体が人為的に起されたことはすでに作中で示されています。これはつまり、この島で行われていた研究を快く思わなかった人間がいたことを示唆しています。おそらくはクローンを作るために呼ばれた科学者のうちの誰かと考えられます。

しかし、研究自体は既に人がいなくてもできるレベルになっており、島に人間がいなくなった後も自動的に続いていたのかもしれません。このあたりはまだよく分かりませんが、あるいはまだあの島には生き残りがいて、研究自体は続いているのかもしれません。実はその生き残りが何らかの手段で命をつないでいる「オリジナルのミイナ」だったり・・・というのも面白いです。

 

登場人物全員がクローン説

このような理由から、人間自体のクローンをつくるという研究も並行して行なわれ、実際には形になっていたのではないでしょうか。つまり、クローンを作り出すこと自体は可能だというところまで来ていた。

出来るのかは分かりませんが、事故で死んだ人々のDNAを元に、記憶も保持した上でのクローンを作り出すことに。その結果として生まれたのが現在作中で登場している登場人物たちなのでは・・・と思うわけです。

クローンとした再生された人々は事故(死亡)の瞬間の記憶を消し、自分たちが生き残ったと錯覚させられており、本来であれば家族と再会するはずだったのではないでしょうか。しかし、バイオハザードが起きてしまったため、クローンの完成は大幅に遅れ、ライカ島自体も廃墟になってしまった。

 

不自然な飛行機事故

エデンの檻のストーリー初期段階において、アキラ達は飛行機の墜落という事態に遭遇します。その後、なぜかアキラは飛行機の中ではなく、森の中で気が付きました。おそらくは真理谷や大森もそうでしょう。なぜ、不時着した飛行機の中ではなく、森の中だったのでしょう。

これもつまり、最初からこのアキラは飛行機に乗っていなかった、と考えればしっくりきます。つまり、アキラはオリジナルのアキラの記憶を保持したクローン体。墜落寸前までの記憶はオリジナルの記憶で、その後オリジナルのアキラは死亡しているのではないでしょうか。そしてその情報を持ったクローンのアキラが森の中で目覚める。

りおんも「不時着した時の事は誰も覚えていない」と口にしていました。これはつまり「飛行機の墜落」という事実がなかったと考えることもできます。

そもそも飛行機の墜落現場も不自然でした。不時着したのであれば飛行機の後方の森や地面には飛行機が不時着した形跡(地面がえぐれる、気がなぎ倒される等)が残るはず。しかしそんな形跡も全く存在しませんでした。そんな点からも、全ては人工的に作られた「墜落後の状況」だったのではないでしょうか。

一致しない緯度と経度

飛行機事故が過去に実際に起こっているという可能性はミイナの『墓』にあります。なぜかミイナの『墓』と思われる塔には緯度と経度が記載されていました。その位置から、一度はこの島が沖縄に近く、たどり着くことができるのでは、という希望がもたれました。

しかし、その後錦織の言葉によってその情報が間違いであり、この島は日本からはるかに離れているということが発覚。何故か緯度と経度が一致しないという事態に。ここで何故緯度と経度がズレていたのか?という理由ですが、おそらくここに書かれた緯度と経度というのは「飛行機が墜落事故を起こした座標」を指していたのではないでしょうか。

つまり、元々ライカ島が存在する場所とは全く別の場所。だから全く緯度・経度が一致しなかったというのが真相ではないかと考えられるわけです。しかし、だからこそ飛行事故は確実に起こり、そこでオリジナルのアキラ達は死亡してしまったのではないかと考えられます。

 

ハデスはアキラのクローン?

さて。最近あまり出番のないハデス君。彼の正体もいまだに謎のまま。完全にそのヒントとなる情報すら存在しません。しかし、ハデスは今まで有田、雪、アキラ、真理谷、りおんといったメンバーが遭遇していますが、誰一人としてその正体が誰なのか分からないようでした。

しかし、いかに目立たない人間だからといって、たかだか仮面をつけた程度で正体を完全に隠すなんてことができるものでしょうか?変装ともいえないレベルのものですし、会った人間の誰かしらがその背格好や声からその正体に気づきそうなものです。しかし、誰もその正体に見当がつかない。

もしかすると、ハデスはだれかのクローンなのではないでしょうか?研究の中で生まれたバグとか。

では、誰をオリジナルのクローンなのか?と考えた時、浮かんできたのはアキラです。あんまり登場しないのでその容貌がしっかり描かれることが少ないですが、あまり背が高いようには見えません。有田とともに歩いているシーンなどを見ても、その身長は有田の肩口あたりまででした。そしてあまり体格もがっちりしていない。

情報が少ないですが、おおよそアキラと同じくらいの体格なのではないでしょうか。つまり、ハデスとアキラは「オリジナルのアキラ」から生まれたクローン体。だからこそハデスはアキラに執着し、2巻において別れ際に「マイフレンド」という言葉を残しました。この言葉も不思議な言葉です。しかし、自分とアキラが「オリジナルのアキラ」から生まれたクローンであるとなれば、意味が通じるような気もします。

突飛な話ではありますが、ハデスに関して今更「ハデスが●組の●●君だったなんて!」といわれてもなんか盛り上がりに欠けてしまいます(汗)もしそうなるなら、もうちょっと以前からハデスの正体候補となるような人物が描かれていておかしくないと思うわけです。かなり初期段階から登場している人物ですし。そういう描写が全くない、という点がハデスが実は「誰かのクローン体であり、本来は存在しない人間」だったのではと考えられるわけです。

 

何故ミイナは記憶喪失なのか?

さて。登場人物がすべてクローンであり、飛行機事故も過去には起きているが、今起きたものではなかったとすると、ミイナは何故記憶喪失になったのか?という疑問が浮かびます。飛行機事故のショックでないとするならば、なぜミイナの記憶は失われているのでしょうか。

ここで考えられるのは、ミイナの記憶が「意図的に」消されている可能性です。実はミイナに関しては、オリジナルのミイナの記憶を受け継いでいるのではないでしょうか。絶滅動物を甦らせ、この島を自分の「エデン」にしようとした記憶を。考えてみれば自分自身が死んでしまっては絶滅動物が闊歩する「エデン」を自分の目で見ることは出来ません。それでは研究の意味もないわけです。

ですからオリジナルのミイナはなんとしても自分の作り出した「エデン」を見たいと思ったはず。さらに言えば、そんな絶滅動物によって襲われる人間たちの姿すら見たいと思ったかもしれません(感覚が一般の人とずれていることはミイナ《仮》の言葉からも見て取れましたし)。だからこそこの漫画のタイトルが「エデンの檻」になっているのではないでしょうか。そのため、ミイナ本人はクローンにオリジナルの自分の記憶をそのままコピーしようとした。しかし、それがうまくいかなかったのか、一時的に失われているのか、記憶喪失状態となってしまったのでは?

もしかすると記憶が戻ったミイナの口からはとんでもない言葉が出てくるのかもしれません。

 

まとめ

「実は未来にタイムスリップしたわけではなく、時代は未来だが登場している人物たちは絶滅動物同様人工的に作り出されたクローン」

完全に想像というか妄想の範囲を出ませんが、これが個人的に考えた真相です。細かいところまで見ていくとこの説では説明がつかない部分も多い気がするのですが、冒頭でもお話しした通り「未来へタイムスリップ」ではあまりにもベタすぎる展開だと思えてなりません。

そう読者に思わせておいて、実際には全く違う真相を用意している・・・というのが作者の狙いなのではないでしょうか。

・・・ただ、この説で行くと「未来へタイムスリップ」以上に救われないというか、どんなラストになるのか想像がつかないというのも事実です(汗

果たして真相がどのようなものなのか?本編で語られるのを楽しみにしたいと思います。

 

この予想に関してどう思われますでしょうか?もしよろしければコメントをいただけますと幸いです。

1月16日追記

いろいろ考察してみたのですすがまさかその直後に打ち切り同然の最終回になってしまうとは完全に予想外でした・・・

これではハッキリ言って「EX少年漂流」以下の終わり方になってしまうのではないでしょうか(汗

ずっと楽しみにして読んできただけにこんな終わり方だけはしてほしくなった。しっかり最後まで真相を書いて終わりにしてほしかったと思わずにはいられません・・・

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2012年12月13日 | コメント/トラックバック(5) |

カテゴリー:エデンの檻

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コメント

  1. 通りすがりだけど より:

    ・天然クローンの双子でも同じ指紋にならない
    ・実際にクローン体でも成長後にできる特徴(例:猫のしましま模様とか)にはならないことが分かっている

    この辺りのことは一般的な知識だし、設定のために下調べしてる作者さんが「記憶が同じクローン体」という無理なオチをもってくることってないんじゃないかなと思いました。

    あと、ミイナを溺愛しているのはおじいさんだったような・・・
    コミックでしか読んでないからこれから先父親が出てくるのかな?

  2. 名無しのエデン より:

    ミイナが黒幕とするとライカ島の名前の説明がつかない
    RAIKA→AKIRAが正解なのではと・・・
    つまりアキラを蘇らせるためアキラの母親がつっくた施設で石動財閥の出資、そして絶滅動物へのクローン技術の転用でもめてこうなったのかな~なんて思う今日この頃。

  3. 通りすがり より:

    1巻をもう一度見直してみていただきたい
    飛行機は矢頼の視界を遮る何か透明の物体にまず体当たりされる
    それと同時に真っ暗な空間に突っ込んで、その後透明のクチバシに襲われて主人公の意識は消える

    クローンうんぬん以前に飛行機事故自体に何らかの実験が絡んでいると考えるべきではないでしょうか
    それこそ飛行機を完全に闇に包んでしまう程の出来事

    極端な話で言うならば飛行機自体が存在せず、もの凄いアトラクションみたいな物なんてのはどうでしょう?
    元々はその島を案内されるだけのバーチャルな世界で、
    ソコで何らかのマシントラブルが起こった所為で主人公のみ長期に渡って取り残された等々で、
    やたら話が長い理由はナントカなると思います
    ひょっとしたら最初の主人公だけ飛行機出発に遅れた→乗り込みの時点で何かしらの仕込みが有ったのかもしれません

    オチとしてはブッタギリだし内容も反則もいいとこですが、
    いつでも終われる便利さも兼ね揃えているのと全てを無かった事に出来るので,
    あれだけ死んでいてもBADENDにはなりません

  4. a より:

    まさかの打ち切り投げっぱなしエンドでしたねー。
    謎を残しつつ終わるって路線を狙ったのかな?
    それにしても酷すぎる…。

  5. 通りすがり より:

    やはりここの予想は外れていましたねw


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